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パネライ ルミノール マリーナ カーボテック™44mm
カーボンケースのブラックパネライが、衝撃的コンセプトモデルの意匠を受け継いで登場！
ルミノール マリーナ 44mmの自動巻き3デイズモデルに新たなカーボンモデルが登場した。見覚えのある人も多いだろうが、2017年のSIHHで発表され潤滑油不要のムーブメントを搭載し、驚愕の50年保証というニュースでド肝を抜いたLAB-IDの意匠を受け継ぐ一本だ（LAB-IDは当時50本限定で販売終了）。
PEEK（ポリエーテル・エーテル・ケトン）素材を複合させたカーボンケースは衝撃や腐食に高い耐性を持ち、何より時計全体の重量が96gと驚異的な軽量性を実現。表面に現れる、この素材ならではの独特なマダラ模様も特徴で、特別感を高めている。
また、針とインデックスに採用されているブルーのスーパールミノバは、パネライでは一部のカーボテックやチェラミカケースモデルにだけ見られるもので、この点でも非常に珍しくアイコニックなデザインとなっている。
ファースト・インプレッション
筆者は、2017年のスイスで実際にLAB-IDを手にとって見ているが、ムーブメント以外の部分でももちろん細部に違いは多い。LAB-IDは49mmの大型ケースを採用していたし、ダイヤルはカーボンナノチューブを用いて光を吸収してより深い黒色となる特性をもたせていた。その他にも、9のインデックスと日付表示が追加され（代わりに3は削除。正直デイトの追加はなくてもよかったが）、針も一般的なルミノールと同じものになるなどレギュラーモデルとしての仕様に改められている。
しかし、それでもなおベーシックなルミノールにこのデザインが加わったことを、僕はとてもうれしく感じている。復刻ブームの最中にある時計業界で、ある意味パネライはそのさきがけだ。ブランド最初期のカリフォルニアダイヤルを用いたものやベージュのヴィンテージ夜光を使ったモデルなど、それ自体が同社のアイコンともなっている。そのうえで本機の登場なのだから、今後の展開を思うとワクワクせざるを得ない。
このルミノールはパネライの一般的アプローチと真逆の方法で作られた時計である。腕時計としては初めて用いられた素材であるカーボテックは、間違いなくモダン・パネライのひとつの象徴といえる。2015年のサブマーシブルで初採用され、2017年のLAB-IDでさらにその特別感を醸成。それを、このたびパネライで大きな支持を集めるルミノール×自動巻き3デイズのラインナップに加えたというのは、より広くこの特別なデザインを広める意思表示なのだと僕は思う。
よりスポーティでクール、パネライらしくないパネライかもしれないが、今の時代にはこういう時計がウケるだろう。44mmで非常に軽量という点も魅力的に映るので、着用感も引き続きレポートしたい。
基本情報
ブランド：パネライ（Panerai）
モデル名：ルミノール マリーナ カーボテック™ 44mm（Luminor Marina Carbotech™）
型番：PAM01661
直径：44mm
厚さ：14.5mm
ケース素材：カーボテック™
文字盤色：黒
インデックス：アラビア数字とバーインデックス
夜光：スーパールミノバ
防水性能：300m
ストラップ/ブレスレット：ブラック、もしくはブルーステッチ入りのスポーテック™ストラップ（DLCコーティングチタンの台形バックル付き）とブラックラバーストラップが付属
ムーブメント情報
キャリバー：パネライ自社製P.9010
機構：時、分、スモールセコンド、日付表示
厚さ：6mm
パワーリザーブ：3日間
巻き上げ方式：自動巻き
振動数：4Hz（2万8800振動/時）
石数：31
追加情報：グリュシデュール®テンワ、インカブロック®耐震装置
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